エガオヲミセテ（1995年生、母カーリーエンジェル）

エガオヲミセテ（1995年5月27日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時9歳）と交配したカーリーエンジェルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦4勝2着1回。1999年のマイラーズカップ(G2)に勝利した他、1998年のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別(牝G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月2日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず15着に敗れた。

11月22日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスギノキューティーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1998年）

4月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに18kg減らして迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダンツプリンセスに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

5月31日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

6月28日、中3週で迎えた6戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

10月25日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着を確保した。

11月15日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

12月20日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤサンデーに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

4歳（1999年）

1月30日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウエイマーチを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

5月15日、中9週で迎えた12戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は高橋亮騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

9月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月17日、中4週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたエリモエクセル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月14日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

12月19日、中4週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

5歳（2000年）

1月30日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。