スギノキューティー（1995年生、母Summer Mood）

スギノキューティー（1995年5月24日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のMajestic Light（当時22歳）と交配したSummer Moodが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回、地方3戦0勝。1998年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、1998年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月9日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1400m 雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエガオヲミセテに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月7日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るメモリーベイツを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1998年）

1月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタニノミュージックをハナ差振り切って2勝目を獲得した。

2月1日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエアデジャヴーに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月22日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のレディボナンザに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

4月26日、中4週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったエルコンドルパサーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（7戦4勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月27日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（8戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（9戦4勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に敗れた。

11月28日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた14戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4歳（1999年）

1月20日、中3週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月28日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（10戦4勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

4月17日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（11戦4勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた18戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（12戦4勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月8日、中2週で迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

9月2日、中3週で迎えた21戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（13戦4勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月17日、中5週で迎えた22戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

11月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

5歳（2000年）

1月23日、中4週で迎えた25戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（14戦4勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。