マヤノアロー（1984年生、母チエリーオスカル）

マヤノアロー（1984年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時13歳）と交配したチエリーオスカルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は森政巳。戦績は、中央平地23戦6勝2着2回、中央障害1戦0勝、地方23戦6勝2着8回。1990年の仁川短距離ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

5月10日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた2戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、キタシバモンローに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月14日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワイドガールに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下（中京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（1988年）

4月29日、約10か月の休み明けで迎えた5戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（京都芝1400m 雨/稍重）に出走。20頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビックベンチャに1馬身3/4の差をつけて久々の一戦を制した。

5歳（1989年）

1月16日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた7戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月4日、連闘で迎えた8戦目は、5歳以上400万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアヤパールに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月5日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたユートタイム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグリーンプリンスを驚異的な末脚でハナ差だけ差し切って4勝目を手にした。

4月23日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のジョーモーニングに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5月13日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上1400万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のプリンシプルに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月4日、中2週で迎えた13戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

11月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた16戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6歳（1990年）

1月7日、中2週で迎えた17戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川短距離ステークス（阪神芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた19戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（7戦4勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月2日、約9か月半の休養明けで迎えた20戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（8戦4勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた21戦目は、飛鳥ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（9戦4勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

7歳（1991年）

1月7日、中3週で迎えた22戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸山勝秀騎手（10戦4勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で丸山勝秀騎手（11戦4勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

6月8日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、池添兼雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

12月7日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から7kg戻して迎えた25戦目は、徳留康豊騎手を鞍上に迎えて、一般C3-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったモガミレゾンから2馬身差の2着に敗北した。

8歳（1992年）

3月16日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、一般C4-3（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で徳留康豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月24日、中9週で迎えた27戦目は、一般C5-6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で徳留康豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のストロベリーキットに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月2日、中9週で迎えた28戦目は、一般C5-6（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で徳留康豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のキタノマジョルカに4馬身の差をつけて8勝目を手にした。

9月7日、中4週で迎えた29戦目は、一般C5-5（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で徳留康豊騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったストロベリーキットからクビ差の2着に甘んじた。

9月28日、中2週で迎えた30戦目は、一般C5-5（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で徳留康豊騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のシービーパトリスに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月11日、中1週で迎えた31戦目は、一般C5-3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で徳留康豊騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったストロベリーキットからクビ差の2着に甘んじた。

11月3日、中2週で迎えた32戦目は、一般C5-2（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で徳留康豊騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったストロベリーキットから1馬身半差の2着に敗北した。

12月5日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた33戦目は、おしどり特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で徳留康豊騎手（8戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったダービーラウンドから2馬身半差の2着となった。

12月12日、連闘で迎えた34戦目は、一般C4-7（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で徳留康豊騎手（9戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったトーエイシャダイからクビ差の2着に甘んじた。

9歳（1993年）

1月4日、中2週で迎えた35戦目は、一般C4-6（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で徳留康豊騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のティエッチアートをクビ差制して優勝

1月25日、中2週で迎えた36戦目は、一般C4-4（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で徳留康豊騎手（11戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったラークブルートからハナ差の2着に甘んじた。

2月7日、中1週で迎えた37戦目は、一般C4-4（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で徳留康豊騎手（12戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のダイドウミドリに2馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

3月14日、中4週で迎えた38戦目は、一般C4-2（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で徳留康豊騎手（13戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったゲンジコウから2馬身差の2着に敗北した。

3月30日、中1週で迎えた39戦目は、スイートピー特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で徳留康豊騎手（14戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた40戦目は、一般C3-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で徳留康豊騎手（15戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた41戦目は、一般C3-2（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は17戦連続で徳留康豊騎手（16戦5勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた42戦目は、一般C3-1（高知ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は18戦連続で徳留康豊騎手（17戦5勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のトーエイシャダイに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月20日、中3週で迎えた43戦目は、ほたる特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は19戦連続で徳留康豊騎手（18戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月28日、連闘で迎えた44戦目は、一般C3-1（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は20戦連続で徳留康豊騎手（19戦6勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた45戦目は、中越豊光騎手を鞍上に迎えて、ルビー特別（高知ダート1300m 小雨/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月25日、中8週で迎えた46戦目は、一般C2-1（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は徳留康豊騎手（20戦6勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月4日、連闘で迎えた47戦目は、神牟礼卓馬騎手を鞍上に迎えて、一般C2-2（高知ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。6着に終わった。