ヒラボクディープ（2010年生、母キャットアリ）

ヒラボクディープ（2010年4月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したキャットアリが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地24戦4勝。2013年の青葉賞(G2)に勝利した他、2015年の丹頂ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、平田牧場によって2,625万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月27日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のポップジェムズに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月1日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（2013年）

2月2日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシャイニーリーヴァをクビ差振り切って優勝

4月27日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアポロソニックをアタマ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月26日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

9月17日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

10月20日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。18頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

4歳（2014年）

2月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

12月21日、約11か月の休養明けで迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5歳（2015年）

2月15日、中7週で迎えた11戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた12戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

4月12日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5月23日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのモンゴル大統領賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月14日、中2週で迎えた15戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

8月8日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアドマイヤフライトに3馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

11月8日、中8週で迎えた19戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に敗れた。

7歳（2017年）

1月28日、約15か月の休み明けで迎えた20戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた21戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

5月6日、中9週で迎えた22戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

8月5日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦3勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦3勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。