コウマンサウンド（1988年生、母トツプサウンド）

コウマンサウンド（1988年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時15歳）と交配したトツプサウンドが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1992年の播磨特別(900万下)。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

10月6日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光のような末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

3歳（1991年）

4月21日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジャストフォーユウに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月5日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったマックスロビンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中1週で迎えた5戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったタイセイカグラに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のユタカエースに1馬身半の差をつけて制した。

12月14日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（1992年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシンワピタリテイ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月22日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマルブツミラクルを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月5日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のライラックヒーローを3/4馬身振り切って3勝目を手にした。

10月31日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のセンターローズを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

12月13日、中2週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた17戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

5歳（1993年）

1月9日、中1週で迎えた18戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

4月25日、連闘で迎えた21戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた22戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。