シーザースネイチャ（1990年生、母クインオブナポリ）

シーザースネイチャ（1990年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時9歳）と交配したクインオブナポリが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨタケ牧場。戦績は、中央平地26戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は1995年の東風ステークス。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

3月28日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワトーレンスに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月2日、中4週で迎えた2戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、4歳以上500万下の相川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（1994年）

2月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフジノトップオーに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

4月2日、中7週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下の安房特別（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったセントトラックオーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月7日、中4週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月9日、中4週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったスイートシャリマーをハナ差捉え切れず2着に惜敗した。

10月23日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルシゲジョージを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

12月18日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスイートトニーを半馬身振り切って優勝

5歳（1995年）

2月25日、中9週で迎えた12戦目は、内外タイムス杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝2000m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のチャリティーを3/4馬身振り切って5勝目を手に入れた。

4月15日、中3週で迎えた14戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた15戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月18日、中5週で迎えた16戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったインタークレバーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中2週で迎えた17戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

10月8日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 雨/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（10戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた19戦目は、白秋ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスプリングコートをクビ差振り切って6勝目を手中に収めた。

11月12日、中1週で迎えた20戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（12戦4勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた21戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（13戦4勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

6歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（14戦4勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（15戦4勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月7日、中3週で迎えた25戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（16戦4勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。