ラスカルスズカ（1996年生、母ワキア）

ラスカルスズカ（1996年4月17日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時6歳）と交配したワキアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着2回。2000年の天皇賞（春）(G1)で2着に入った他、1999年の菊花賞(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

6月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマリーシャンタルに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳以上500万下の北洋特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のロードサクセサーに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月7日、中3週で迎えた3戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロードクロノスをクビ差振り切って負け無しの3連勝を決めた。

9月19日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月7日、中6週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

11月28日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4歳（2000年）

1月9日、中5週で迎えた7戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のトシザブイに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月19日、中9週で迎えた8戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったテイエムオペラオーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、中5週で迎えた9戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムオペラオーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月27日、中3週で迎えた10戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた11戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

5歳（2001年）

11月25日、約17か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

6歳（2002年）

1月13日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

2月24日、中5週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

7歳（2003年）

3月2日、約12か月半の休養明けで迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。