カンキョウカンカン（1985年生、母アスターストーム）

カンキョウカンカン（1985年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のミヤシロオー（当時6歳）と交配したアスターストームが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は貞廣牧場。戦績は、中央平地12戦5勝2着4回。1988年の常葉ステークス(アラ系4歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

6月27日、デビュー戦は清水英次騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は412kg。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

7月5日、連闘で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、ムラサキシキブにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1988年）

3月5日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた3戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモノカワに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月1日、中7週で迎えた4戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（新潟芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のホクトパーサーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

7月10日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、ガッツボーイに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月13日、中4週で迎えた6戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（函館芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のインスブルグをハナ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

9月4日、中2週で迎えた7戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた8戦目は、常葉ステークス（福島芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山雄一騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセッテノベラに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（1989年）

7月9日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は田所秀孝騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったタニハイパワーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月22日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（5戦1勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、セザンボーイに交わされて2馬身半差の2着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上700万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田所秀孝騎手（6戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパラダイスクインに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。