ピーチパトラ（2006年生、母オテンバコマチ）

ピーチパトラ（2006年4月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「桃＋クレオパトラより」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時14歳）と交配したオテンバコマチが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は水上習孝。戦績は、中央平地7戦0勝、地方23戦5勝2着10回。主な勝ち鞍は2010年の一般C10。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月29日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。

3歳（2009年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

4月19日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

5月10日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。

7月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では伸びが劣勢になり18着に終わった。

8月30日、中4週で迎えた7戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず13着に終わった。

9月25日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

10月5日、中0週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、シベリアンアローに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月23日、中2週で迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月28日、連闘で迎えた11戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた12戦目は、一般C29（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トウショウジオンに交わされて5馬身差の2着となった。

11月24日、中1週で迎えた13戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般C23（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のメリーイベンターに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月8日、中1週で迎えた14戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、ギンザクイーンビーに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月17日、連闘で迎えた15戦目は、新穂高特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（6戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月23日、連闘で迎えた16戦目は、藤林祐一形部昌代結婚記念（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（7戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のピサノハーレーに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

12月31日、連闘で迎えた17戦目は、一般C19（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（8戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（2010年）

1月10日、中0週で迎えた18戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（9戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、バンダムチョッパーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

1月22日、中1週で迎えた19戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（10戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

1月27日、連闘で迎えた20戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（11戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オペラシューズに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月11日、中1週で迎えた21戦目は、3スレ合同大会成功記念（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（12戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように急駛したが、シルクタイトルに半馬身交わされて2着となった。

2月23日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の一般C17（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（13戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、コパノファンタメにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月10日、中1週で迎えた23戦目は、一般C18（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は10戦連続で安部幸夫騎手（14戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオーミリュミエールに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

3月18日、連闘で迎えた24戦目は、一般C14（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で安部幸夫騎手（15戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ストロングサークルに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3月26日、連闘で迎えた25戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は12戦連続で安部幸夫騎手（16戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のツルマルミライに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4月8日、中1週で迎えた26戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C9（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のバンダムチョッパーを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

4月30日、中2週で迎えた27戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（17戦3勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた28戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（18戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた29戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（19戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、モスキャンピオンに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月10日、中1週で迎えた30戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（20戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ヤマノカントリーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。