トラストシンシ（2009年生、母トレヴィサンライズ）

トラストシンシ（2009年4月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋真摯、真面目で熱心」。毛色は栗毛。種牡馬のオレハマッテルゼ（当時9歳）と交配したトレヴィサンライズが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）駿河牧場。戦績は、中央平地12戦0勝2着1回、地方17戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年のかめ太郎特別(一般C1一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、駿河牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、菅波雅巳によって315万円で落札された。

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月20日、デビュー戦は的場勇人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた3戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

12月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は的場勇人騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

3歳（2012年）

3月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したスピーディードータを差し切れず、2馬身差の2着となった。

3月18日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

5月12日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は的場勇人騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

6月3日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

7月14日、中5週で迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

10月15日、中6週で迎えた13戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のサルビアカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた14戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

12月21日、中5週で迎えた15戦目は、一般C1三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

4歳（2013年）

1月2日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の一般C1（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

5月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた17戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた18戦目は、水無月特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた19戦目は、湘南平特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハッピーパンジーをアタマ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月25日、中2週で迎えた20戦目は、辻堂特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた21戦目は、スターライト特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したヒシジェントリーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

9月5日、中1週で迎えた22戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、いわし雲特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

10月11日、中4週で迎えた23戦目は、権太坂特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

11月15日、中4週で迎えた24戦目は、かめ太郎特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るビーユアエンジェルを豪快な末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

12月16日、中3週で迎えた25戦目は、日高特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5歳（2014年）

1月2日、中1週で迎えた26戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、11th ゴールデンホース賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

1月28日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定戦のゆきやなぎ賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月30日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦の木蓮特別（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた29戦目は、北条五代特別（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（8戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。