メジロビクトリア（1996年生、母メジロディッシュ）

メジロビクトリア（1996年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時12歳）と交配したメジロディッシュが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）まるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着2回、中央障害6戦1勝、地方1戦0勝。1999年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

8月22日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るライブウィズアースを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月1日、中7週で迎えた3戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月10日、中3週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたリワードハミング決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月9日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた12戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したヤマニンフューシヤにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月4日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のイシノカリヨンに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

8月14日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の三面川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（10戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネブリリアンに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月26日、中5週で迎えた15戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（11戦2勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず17着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

4歳（2000年）

5月6日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（13戦2勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（14戦2勝）。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

7月16日、中6週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（15戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（16戦2勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の水郷特別（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（17戦2勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の新潟日報賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（18戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（19戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のムーンクラフトをハナ差振り切ってファンの高評価に応えた。

10月15日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（20戦3勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（21戦3勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（22戦3勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

5歳（2001年）

1月6日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（23戦3勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（24戦3勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

2月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

7月5日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（25戦3勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月14日、連闘で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のNiLS21ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（26戦3勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

8月4日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた35戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で大江原隆騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月24日、中9週で迎えた37戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で大江原隆騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のエーピーホークに2馬身の差をつけて5勝目をマークした。

6歳（2002年）

1月6日、中5週で迎えた38戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、府中新春ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。14着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた39戦目は、鈴木寿騎手を鞍上に迎えて、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月17日、中1週で迎えた40戦目は、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（27戦3勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に終わった。