キャナルストリート（2014年生、母フィラストリート）

キャナルストリート（2014年3月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ニューヨーク市マンハッタン島のダウンタウンにある通り名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時16歳）と交配したフィラストリートが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。戦績は、中央平地9戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2019年の雲雀ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

9月25日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るベストリゾートを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

10月22日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

3歳（2017年）

2月19日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

4月23日、中8週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

6月25日、中8週で迎えた5戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったパルティトゥーラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2018年）

2月11日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウインシャトレーヌをハナ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

8月18日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はエスターテと並んで1着同着となった。

10月27日、中9週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したエスターテにクビ差届かず2着となった。

11月24日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヴェルスパーを半馬身振り切って勝利をモノにする

5歳（2019年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のボンセルヴィーソをハナ差振り切って5勝目を奪取した。

5月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月25日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月26日、中8週で迎えた14戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

6歳（2020年）

1月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

2020年1月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。