エルカスティージョ（2018年生、母エルミラドール）

エルカスティージョ（2018年5月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「マヤ文明で建てられたピラミッド。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したエルミラドールが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の2歳新馬(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,400万円（8.5万×400口）で一口馬主が募集された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月20日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のジューンブルームに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2021年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯フィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月9日、中7週で迎えた3戦目は、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

9月12日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のミッドサマーハウスをクビ差振り切って久々の実戦をモノにした。

10月30日、中6週で迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったセウラサーリに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月26日、中7週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの猪名川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るリヴェールをクビ差だけ差し切って優勝

4歳（2022年）

1月22日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの長篠ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい3着に敗れた。

4月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。

6月25日、中9週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの水無月ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月6日、中5週で迎えた10戦目は、C.ホー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたフェルミスフィア決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの戎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のルチェカリーナに1馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

2022年11月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。