リナーテ（2014年生、母マルペンサ）

リナーテ（2014年1月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ミラノにある国際空港の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したマルペンサが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦5勝2着1回。2019年の京王杯スプリングカップ(G2)で2着に入った他、2019年の京都牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月10日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンツストークを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

11月12日、中4週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3歳（2017年）

8月5日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

10月15日、中9週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

12月9日、中7週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

4歳（2018年）

2月13日、中8週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したトワイライトライフにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月3日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のナタリーバローズを3/4馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

4月21日、中6週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

6月16日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタイセイソニックを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

7月14日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

9月1日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のプレトリアをハナ差振り切って4勝目を獲得した。

10月13日、中5週で迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のアンブロジオに1馬身1/4の差をつけて5勝目をマークした。

12月15日、中8週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

5歳（2019年）

2月16日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したデアレガーロに半馬身届かず2着となった。

5月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタワーオブロンドンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

8月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のライトオンキューに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

8月25日、中2週で迎えた18戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月29日、中4週で迎えた19戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

11月24日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2020年）

2月22日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

2020年2月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。