エイシンセイテン（2003年生、母エイシンリョンサン）

エイシンセイテン（2003年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋青天。晴れ渡った青空のように広く強く」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンサンディ（当時10歳）と交配したエイシンリョンサンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）様似共栄牧場。戦績は、中央平地15戦3勝、中央障害1戦0勝、地方10戦1勝2着2回。2006年のバイオレットステークス(オープン)に勝利した他、2008年の東海クラウン(一般A1 B以上)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月1日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

10月9日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアルカライズに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月27日、中2週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るエイティジャガーを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1位に入線したが、その後6着に降着となった。

11月27日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

12月24日、中3週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3歳（2006年）

1月9日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメジロパーシバルを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

1月29日、中2週で迎えた7戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタガノエスペランサに1馬身3/4の差をつけて制した。

12月9日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた9戦目は、M.モンテリーゾ騎手を鞍上に迎えて、2006ファイナルステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

4歳（2007年）

1月7日、中1週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

2月10日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

9月9日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

9月23日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた14戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた15戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 小雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

12月12日、中4週で迎えた16戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、師走特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

5歳（2008年）

1月3日、中2週で迎えた17戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に終わった。

1月22日、中2週で迎えた18戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコパノアグリグロをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

1月31日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

2月27日、中3週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた20戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 雪/重）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた21戦目は、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ウイニングウインドに半馬身交わされて2着となった。

3月30日、中1週で迎えた22戦目は、地方重賞のイヌワシ賞（金沢ダート1900m 雨/重）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた23戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた24戦目は、東海クラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったマルヨスポットに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

10月25日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた26戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。