グレイイングリーン（2018年生、母リトルゲルダ）

グレイイングリーン（2018年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「芦毛の馬体と芝の色合い、その映える様子」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したリトルゲルダが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2023年の阪神カップ(G2)で4着に入った他、2023年の米子ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、VortexBloodstockによって7,776万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月8日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワールドバローズに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中6週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2021年）

2月21日、中7週で迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るアンブレラデートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

4月17日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は垂れてしまい17着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた5戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい17着に終わった。

7月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はヴィジュネルと並んで1着同着となった。

11月13日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したヴィジュネルを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2022年）

1月9日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るショウリュウレーヴを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

2月27日、中6週で迎えた10戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田望来騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月26日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田望来騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月28日、中8週で迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、6着に終わった。

10月16日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では終いが甘くなり、6着に終わった。

11月13日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた14戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2023年）

1月9日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた15戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

2月26日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月26日、中3週で迎えた17戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた18戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月17日、中6週で迎えた19戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（8戦3勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

8月27日、中9週で迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入った。

10月15日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は荻野極騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた22戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したグランデマーレを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（9戦3勝）。17頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6歳（2024年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

5月26日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたエイシンスポッター決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月24日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月19日、中7週で迎えた28戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩田望来騎手（10戦3勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。