チェイスザチャンス（2012年生、母バレーダンシング）

チェイスザチャンス（2012年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「チャンスを追う」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したバレーダンシングが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地10戦0勝、地方12戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2016年の野馬追賞(一般C2二)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高村伸一から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、畑清介によって756万円で落札された。

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

12月14日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた2戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

3歳（2015年）

1月25日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

5月2日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

7月4日、中6週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田未崎騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、5着に入り込んだ。

7月26日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田未崎騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で柴田未崎騎手（4戦0勝）。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

8月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田未崎騎手（5戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田未崎騎手（6戦0勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

10月28日、中4週で迎えた11戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、浦河町五色渓谷賞（門別ダート1700m 晴/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、レオクイックにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月11日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C4-2（門別ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のブレイブミノルに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月18日、中4週で迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴェスペルティリオを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（2016年）

1月7日、中2週で迎えた14戦目は、七草賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアッテンボローに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月1日、中3週で迎えた15戦目は、白加賀賞（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコスモフルハートに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、一般C2四五（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた17戦目は、一般C2四五（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2七八（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセユウランサーに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月14日、中4週で迎えた19戦目は、星月夜特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた20戦目は、処暑特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

11月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、野馬追賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で森泰斗騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のベルロックをクビ差振り切って雨中の大激戦を制した。

12月29日、中4週で迎えた22戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、富士通フロンテック賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。