ヴィーナスゴスペル（2006年生、母ウインピット）

ヴィーナスゴスペル（2006年5月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女神の福音」。毛色は栗毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したウインピットが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方30戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の一般C1七。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月28日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

12月13日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

3歳（2009年）

6月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

8月9日、中6週で迎えた5戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

9月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフェスティヴキティを捕まえ切れず、9馬身差の2着に敗北した。

9月26日、連闘で迎えた7戦目は、一般C2十一（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月4日、連闘で迎えた8戦目は、一般C2十一（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大坪慎騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のゴールデンダーツをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

10月12日、連闘で迎えた9戦目は、キリン一番搾り生ビール杯（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大坪慎騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のデルマジュピターに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月25日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大坪慎騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

11月1日、連闘で迎えた11戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマニンフリュイドに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月8日、連闘で迎えた12戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーセンラフィットを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って4勝目を手中に収めた。

11月23日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエスユーシルバーをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

12月7日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アドマイヤホームに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

12月21日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1七（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエスユーシルバーに1馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

12月31日、中0週で迎えた16戦目は、トニージェントメモリアル（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい6着に敗れた。

4歳（2010年）

1月10日、中0週で迎えた17戦目は、岩手山焼走り溶岩流レース（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は7戦連続で村上忍騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

3月20日、中9週で迎えた18戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、一般B2六（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた19戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、田沢湖賞（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5月5日、中0週で迎えた20戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、葛巻ワインほたるレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

5月15日、中0週で迎えた21戦目は、オオヤマザクラまつりレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた22戦目は、一般B2六（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた23戦目は、釜石大観音レース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は大坪慎騎手（5戦2勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

6月28日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、イーハトーブ音楽祭レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（6戦2勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた25戦目は、門別町農業協同組合協賛（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で大坪慎騎手（7戦2勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月26日、中1週で迎えた26戦目は、十府ヶ浦de地曳網体験レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大坪慎騎手（8戦2勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた27戦目は、一般B2七（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大坪慎騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた28戦目は、一般B2九（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大坪慎騎手（10戦2勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2十（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大坪慎騎手（11戦2勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた30戦目は、一般C1一（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で大坪慎騎手（12戦2勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルクナトゥールを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月10日、中1週で迎えた31戦目は、岩洞湖賞（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で大坪慎騎手（13戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

10月18日、連闘で迎えた32戦目は、一般B2八（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で大坪慎騎手（14戦2勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

11月23日、中4週で迎えた33戦目は、気仙スギレース（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で大坪慎騎手（15戦2勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた34戦目は、奥州市伝統産業会館レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で大坪慎騎手（16戦2勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた35戦目は、はまゆり賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で大坪慎騎手（17戦2勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。