チカッパ（2021年生、母ユニキャラ）

チカッパ（2021年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ものすごく、とても(博多弁)」。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルスティール（当時9歳）と交配したユニキャラが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は株式会社サンデーヒルズ。2024年のJBCスプリント(Jpn1)で2着に入った他、2024年の東京盃(Jpn2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

6月4日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー阪神（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアトロルーベンスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（中京芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい6着に敗れた。

9月9日、中9週で迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、オーケーカルメンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月30日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したカネトシゴウトにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月21日、中2週で迎えた5戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るサトミノエガオを凄まじい末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月11日、中2週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのオキザリス賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったノヴァエクスプレスにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

12月23日、中5週で迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの2歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエスカルに2馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

3歳（2024年）

2月18日、中7週で迎えた8戦目は、R.R.キング騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョージテソーロを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って3勝目を手に入れた。

4月29日、中6週で迎えた10戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったエートラックスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るエートラックスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

10月3日、中6週で迎えた12戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマックスを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

11月4日、中4週で迎えた13戦目は、Jpn1のJBCスプリント（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、タガノビューティーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月8日、中4週で迎えた14戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2025年）

6月25日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、Jpn1のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月11日、中6週で迎えた16戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

11月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、Jpn1のJBCスプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。