ディーミラクル（1996年生、母ピリカスワロー）

ディーミラクル（1996年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のワツスルタツチ（当時13歳）と交配したピリカスワローが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は越田牧場。戦績は、地方17戦8勝2着3回。主な勝ち鞍は2000年のブラッドストーン賞(一般B2二)。

経歴

デビュー前

武智一夫厩舎（大井）へ入厩。

3歳（1999年）

2月11日、デビュー戦は武智政明騎手を鞍上に据えて、4歳（大井ダート1000m 雨/良）に出走。馬体重は459kg。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマスダイチリンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月25日、中1週で迎えた2戦目は、4歳（大井ダート1500m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武智政明騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のスルガドリームに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

9月19日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた3戦目は、4歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武智政明騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、グローリーアーンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武智政明騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のヒワノエンジェルを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月8日、中3週で迎えた5戦目は、一般C1八九（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武智政明騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを進める。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサンキョウウイナーを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、一般C1三四（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武智政明騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のバーニングボーイに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2000年）

1月11日、中4週で迎えた7戦目は、初富士特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で武智政明騎手（6戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のコアレスマーチに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月29日、中6週で迎えた8戦目は、春暖賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武智政明騎手（7戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のウツミジュリアスをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

3月23日、中2週で迎えた9戦目は、ブラッドストーン賞（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で武智政明騎手（8戦7勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のフルマークを半馬身振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月19日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の’00スターライトカップ（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で武智政明騎手（9戦8勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで懸命に走り抜いたが、トゥインクルジョイに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月21日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の’00シーサイドカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で武智政明騎手（10戦8勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2001年）

2月14日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦の’01ベイサイドカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で武智政明騎手（11戦8勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

3月30日、中5週で迎えた13戦目は、アクアマリン賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は13戦連続で武智政明騎手（12戦8勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

7月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦の’01サマーナイトカップ（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で武智政明騎手（13戦8勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

8月24日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の’01アデレードシティカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で武智政明騎手（14戦8勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミサトプリムローズに半馬身交わされて2着となった。

9月24日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の’01ムーンライトカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で武智政明騎手（15戦8勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

11月13日、中6週で迎えた17戦目は、錦秋特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は17戦連続で武智政明騎手（16戦8勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。