アリガタイ（2007年生、母イッツマジック）

アリガタイ（2007年5月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「有難い」。毛色は鹿毛。種牡馬のムタファーウエク（当時11歳）と交配したイッツマジックが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は山本通則。戦績は、中央平地14戦2勝、地方11戦5勝2着2回。2012年の九州オールカマーで2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

4月4日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

6月25日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ボリュームゾーンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月8日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトーセンブルーアイに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦のF-91あずキャット杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のスモールアンブレラに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月7日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月20日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイショウボヌスに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月12日、中2週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

4歳（2011年）

2月6日、中7週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

4月17日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

5月21日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカンマビードに2馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

7月10日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた17戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

9月24日、中4週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた18戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のディアトウシロウに2馬身半の差をつけて5勝目を収める

10月9日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユメノタビビトに1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月23日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、KJ1の九州大賞典（佐賀ダート2500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で長田進仁騎手（2戦2勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた21戦目は、長崎街道内野宿賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長田進仁騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のホーマンベルウィンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月5日、中2週で迎えた22戦目は、地方重賞のオッズパークグランプリ2011オープン（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で長田進仁騎手（4戦3勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた23戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で長田進仁騎手（5戦3勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

5歳（2012年）

1月8日、中1週で迎えた24戦目は、九州オールカマー（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で長田進仁騎手（6戦3勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、レイズミーアップに半馬身交わされて2着となった。

3月11日、中8週で馬体重を前走から23kg減らして迎えた25戦目は、KJ2のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で長田進仁騎手（7戦3勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。