フラッグシップ（2002年生、母ナショナルフラッグ）

フラッグシップ（2002年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「旗艦」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したナショナルフラッグが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦3勝2着4回。2007年の福島牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月5日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（2005年）

1月10日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったフォルテベリーニに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月12日、中4週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネカレッシュを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月10日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた8戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

8月13日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

4歳（2006年）

2月19日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

4月8日、中6週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

6月10日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

7月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のスマイルフォライフに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月6日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したシルクネクサスを差し切れず、1馬身差の2着となった。

8月26日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月21日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたクーフーリン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5歳（2007年）

4月7日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシルクメガヒットに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

4月21日、中1週で迎えた18戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたスプリングドリュー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。