メジロライアン（1987年生、母メジロチエイサー）

メジロライアン（1987年4月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時10歳）と交配したメジロチエイサーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地19戦7勝2着4回。1991年の宝塚記念(G1)に勝利した他、1990年の有馬記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

7月9日、デビュー戦は柏崎正次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサンエムグランディを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏崎正次騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

10月29日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイワヒューストンに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた6戦目は、3歳400万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のトモエジョイナーに1馬身3/4の差をつけて2勝目を獲得した。

3歳（1990年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のプリミエールをアタマ差振り切って3勝目を奪取した。

3月4日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のツルマルミマタオーを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月15日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月27日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（6戦4勝）。22頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイネスフウジンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月14日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（7戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のグローバルエースを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

11月4日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（8戦5勝）。17頭立ての1番人気に推されて18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月23日、中6週で迎えた13戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（9戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したオグリキャップを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（1991年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（10戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したユキノサンライズを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月28日、中6週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（11戦5勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

6月9日、中5週で迎えた16戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で横山典弘騎手（12戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロマックイーンに1馬身半の差をつけてグランプリホースの称号を獲得した。

12月22日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で横山典弘騎手（13戦6勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

5歳（1992年）

1月26日、中4週で迎えた18戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月22日、中7週で迎えた19戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山典弘騎手（14戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカリブソングに2馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを掴み取った。