クロワドフェール（2017年生、母ジュモー）

クロワドフェール（2017年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「フランス、アルプス山脈にある峠。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時11歳）と交配したジュモーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の豊川特別(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,000万円（7.5万×400口）で一口馬主が募集された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月26日、デビュー戦は城戸義政騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、伸びてきたマートルフィールド決め手に屈してアタマ差の2着となった。

2月22日、中3週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオパールシャルムに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月5日、中7週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

10月3日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したノルカソルカを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月12日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のセイイーグルに1馬身1/4の差をつけて制した。

4歳（2021年）

2月7日、中7週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの石和特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたダイワクンナナ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月6日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

7月31日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したホウオウラスカーズを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月20日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの2011メモリアルオルフェーヴルカップ（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

11月14日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のハーランズハーツに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2022年）

5月15日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた14戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

7月31日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、C.ホー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

10月29日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

2022年11月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。