オパールシャルム（2017年生、母ジルコニア）

オパールシャルム（2017年4月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「オパール(10月の誕生石)+魅力、美しさ(仏)」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時16歳）と交配したジルコニアが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2022年の福島テレビオープン(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

1月26日、デビュー戦は藤田菜七子騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/重）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

2月9日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったリインフォースに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したボンジョルノにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月10日、中1週で迎えた4戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったクロワドフェールに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月24日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、逃げるデトロイトテソーロを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月20日、中3週で迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったガリレイにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

7月18日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のポーカークイーンに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

12月20日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、6着に終わった。

4歳（2021年）

4月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のランランウイングに1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

5月9日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラスの邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月22日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラスの高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイウンパワフルを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

10月2日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、最後はインテンスライトと並んで3着同着となった。

10月30日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

12月12日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

5歳（2022年）

2月12日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、ララクリスティーヌに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

2月26日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、インテンスライトに交わされて1馬身半差の2着となった。

4月23日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

5月29日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの朱雀ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットでしぶとく粘り込んで、最後は2着のビアイをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

7月17日、中6週で迎えた24戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のインターミッションを3/4馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

8月28日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（7戦2勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

9月21日、中2週で迎えた26戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で江田照男騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

10月9日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で江田照男騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

12月4日、中7週で迎えた28戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で江田照男騎手（10戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた29戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

6歳（2023年）

3月4日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

3月26日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた31戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（5戦1勝）。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

2023年3月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。