デトロイトテソーロ（2017年生、母Bella Traviata）

デトロイトテソーロ（2017年3月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「都市名+冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSpeightstown（当時19歳）と交配したBella Traviataが7歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年の北九州短距離ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月21日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月15日、中7週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4月12日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、ノーセキュリティに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のオパールシャルムに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月20日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原明良騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、トキメキにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原明良騎手（4戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

12月20日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原明良騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原明良騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のヒバリを半馬身振り切って2勝目を手にした。

1月30日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原明良騎手（7戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて、最後は2着のボンボヤージに3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月16日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの朱雀ステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

10月10日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで崩れずに走り抜いたが、伸びてきたシセイヒテン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

11月20日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（8戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力でバテることなく粘り続けて、最後は2着のロードベイリーフをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2022年）

2月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（9戦4勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、ビオグラフィーにクビ差交わされて2着となった。

3月5日、中2週で迎えた16戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（10戦4勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

5月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原明良騎手（11戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。11着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。6着に入り込んだ。

2022年11月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。