ビオグラフィー（2017年生、母チアズメッセージ）

ビオグラフィー（2017年4月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「伝記(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時9歳）と交配したチアズメッセージが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の北九州短距離ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,500万円（7万×500口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月14日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のパリスデージーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、中3週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

3歳（2020年）

2月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4月18日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの雪うさぎ賞（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

5月9日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのはやぶさ賞（新潟芝1000m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。14着に終わった。

8月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた7戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

11月1日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のイザラを半馬身振り切って制した。

4歳（2021年）

1月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3月21日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの豊橋特別（中京芝1400m 小雨/不良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のムーンライトに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

4月4日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るサウンドカナロアを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて雨下の戦いを制した。

5月15日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

7月4日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

10月17日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に敗れた。

5歳（2022年）

1月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、6着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた16戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るデトロイトテソーロをクビ差だけ差し切って5勝目をゲットした。

3月5日、中2週で迎えた17戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

5月14日、中9週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

8月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり18着に終わった。

2022年11月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。