オンワードアトゥ（1993年生、母オンワードオーク）

オンワードアトゥ（1993年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトライマイベスト（当時18歳）と交配したオンワードオークが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地23戦2勝、中央障害19戦2勝2着1回。1996年の京都4歳特別(G3)で3着に入った他、1995年のクローバー賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

6月10日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

6月17日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

7月1日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るタニノシスターを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

7月15日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小池隆生騎手（4戦1勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 雨/重）に出走。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るテスコベルビューを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月24日、中4週で迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳オープン（函館芝1800m 雨/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

12月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

12月24日、連闘で迎えた9戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

3歳（1996年）

1月14日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた13戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた15戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（5戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

6月2日、中3週で迎えた16戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（6戦0勝）。17頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた17戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（7戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた18戦目は、サマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた20戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（6戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた21戦目は、スカイブルーステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた22戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた23戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

4歳（1997年）

1月11日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったテスコガリバーから2馬身半差の2着となった。

1月25日、中1週で迎えた25戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のゲットワイルダーに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月16日、中2週で迎えた26戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に55kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で古小路重男騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月13日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（1998年）

2月21日、約10か月半の休み明けで迎えた29戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。12着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた30戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は北村卓士騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた31戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロバルカンに2馬身半の差をつけて優勝

5月16日、中3週で迎えた32戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3930m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村卓士騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村卓士騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で北村卓士騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月21日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた36戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた37戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（3戦0勝）。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（1999年）

1月9日、中3週で迎えた38戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（4戦0勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。12着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた39戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（5戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。11着に終わった。

3月14日、中5週で迎えた40戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林徹弥騎手（6戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。13着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた41戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 雨）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた42戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で高橋康之騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。