テスコガリバー（1990年生、母テスコシルバー）

テスコガリバー（1990年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のダイナガリバー（当時7歳）と交配したテスコシルバーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）飛渡牧場。戦績は、中央平地29戦6勝2着3回、中央障害4戦3勝。1997年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)に勝利した他、1993年のすみれステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田明弘厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月6日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワイドウインダムに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

1月31日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下の梅花賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月21日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたグロリークロス決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月14日、中2週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したチアズエンデバーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（1994年）

4月9日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツルギシンプウに7馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

5月8日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のダンディタイタンを3/4馬身振り切って断然人気に応えた。

6月11日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦のグリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた8戦目は、桶狭間ステークス（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（5戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたミラクルサミー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

10月30日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で飯田祐史騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で飯田祐史騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で飯田祐史騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のキタサンムサシをアタマ差振り切って4勝目をつかんだ。

12月17日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で飯田祐史騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1995年）

6月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上900万下の栂尾特別（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で飯田祐史騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で飯田祐史騎手（11戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で飯田祐史騎手（12戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で飯田祐史騎手（13戦3勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で飯田祐史騎手（14戦3勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は16戦連続で飯田祐史騎手（15戦3勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

9月17日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で飯田祐史騎手（16戦3勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で飯田祐史騎手（17戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメジロゴーギャンをクビ差振り切って勝利をモノにする

10月28日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は19戦連続で飯田祐史騎手（18戦4勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた24戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

6歳（1996年）

1月13日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（19戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた26戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のワイルドブラスターをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

2月24日、中3週で迎えた27戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（20戦4勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

4月6日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（21戦4勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

7歳（1997年）

1月11日、約9か月の休み明けで迎えた30戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のオンワードアトゥに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

2月16日、中4週で迎えた31戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のデルマサンシャインに2馬身半の差をつけて優勝

3月8日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で嘉堂信雄騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のケイティタイガーに8馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

3月30日、中2週で迎えた33戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で嘉堂信雄騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。競走中止となった。