コスモフォーチュン（2002年生、母グレースマリヤ）

コスモフォーチュン（2002年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋運命」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時7歳）と交配したグレースマリヤが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は荒井ファーム。戦績は、中央平地27戦5勝2着1回。2006年の北九州記念(ハンデG3)に勝利した他、2004年の小倉2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、荒井ファームから「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって210万円で落札された。

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月17日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

7月24日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタケカワルキューレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月5日、中1週で迎えた4戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3歳（2005年）

3月5日、約6か月の休養明けで迎えた5戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

4月16日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のナリタシークレットに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月8日、中2週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた8戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の水無月特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたスピニングノアール決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（2006年）

1月21日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の火の山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の三河特別（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

4月9日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた15戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタイキミューズに2馬身半の差をつけて制した。

5月13日、中1週で迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 小雨/不良）に出走。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

6月25日、中5週で迎えた17戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の疾風特別（新潟芝1000m 雨/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のスパインに3馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

8月13日、中3週で迎えた19戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のゴールデンキャストに1馬身3/4の差をつけて初の重賞タイトルをつかんだ。

9月10日、中3週で迎えた20戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

5歳（2007年）

1月13日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

2月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた23戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた24戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

11月11日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた26戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

6歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた27戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。