エリーアワード（2016年生、母ツーツーエイプリル）

エリーアワード（2016年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋賞」。毛色は栗毛。種牡馬のアッミラーレ（当時19歳）と交配したツーツーエイプリルが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は浜本幸雄。主な勝ち鞍は2020年の長崎街道飯塚宿特選(C1-2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、浜本幸雄から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、谷川正純によって162万円で落札された。

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

3月9日、デビュー戦は野中悠太郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

5月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

8月24日、中6週で迎えた4戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

9月29日、中4週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スターペスユキコに3/4馬身交わされて2着となった。

10月6日、連闘で迎えた6戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 26（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラトリスズランに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C2 32（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のユメカスミに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2-7（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、コルビージャックに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のリュウワンゴーゴーをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

12月7日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上C1 13（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、コルビージャックに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月17日、中0週で迎えた11戦目は、3歳以上C1 16（佐賀ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のワラウウマザンマイに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2020年）

1月3日、中1週で迎えた12戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、七福神賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したマキナガラージュを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3月1日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

3月12日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた14戦目は、花見月賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（7戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、キービジュアルに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月29日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C1-5（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は田中純騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、ジャックナイフにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月12日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（8戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったゲットワイルドに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中1週で迎えた17戦目は、君子蘭賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた18戦目は、さがけいば最終レースは19時台（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は石川慎将騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のスパーダドーロに2馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

5月24日、中1週で迎えた19戦目は、長崎街道飯塚宿特選（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のビービーレジーナに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月4日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、長崎街道境原宿特選（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（10戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた21戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、オクトーバー特選（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた22戦目は、池谷匠翔騎手を鞍上に迎えて、長崎街道牛津宿特選（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた23戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、雪待月賞（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた24戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、ストレリチア賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。