シュンドルボン（2011年生、母ネイチャーガイド）

シュンドルボン（2011年1月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「マングローブの群生地帯。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時10歳）と交配したネイチャーガイドが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地27戦6勝2着5回。2016年の金鯱賞(G2)で3着に入った他、2016年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

2月10日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月1日、中2週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

3月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月31日、中9週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた5戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したペイシャンスゼータにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月12日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエヴォリューションを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月27日、中1週で迎えた7戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレフルールを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて制した。

8月31日、中1週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月29日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2014エクセレントジョッキーズトロフィー（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の白井特別（中山芝2000m 雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4歳（2015年）

1月11日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオメガキングティーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

1月31日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったエバーグリーンにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

2月14日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドオリヴィアに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月17日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったマローブルーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5月31日、中1週で迎えた16戦目は、L.オールプレス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

8月9日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の月岡温泉特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のフジマサクラウンに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

9月5日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のラインハーディーを半馬身振り切ってファンの期待に応えた。

10月25日、中6週で迎えた19戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るクラウンレガーロを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って5勝目をつかんだ。

11月15日、中2週で迎えた20戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

5歳（2016年）

1月16日、中8週で迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3月13日、中7週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のルージュバックをクビ差振り切って初の重賞タイトルを獲得した。

5月15日、中8週で迎えた23戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦2勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

6月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた25戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

11月13日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず最後はマリアライトと並んで6着同着となった。

12月3日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、最後はサトノノブレスと並んで3着同着となった。