ベッスルパワー（1988年生、母ヒンドムーリン）

ベッスルパワー（1988年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサーペンフロ（当時17歳）と交配したヒンドムーリンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏三好ファーム。戦績は、中央平地12戦3勝2着2回、地方28戦7勝2着8回。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

9月9日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は444kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったモガミモートンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

10月13日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミスターマキシマムに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月10日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（1991年）

4月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシンボリプレジールをハナ差振り切って休み明けの一戦をモノにした。

5月26日、中3週で迎えた6戦目は、玉井智光騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた7戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

7月7日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は玉井智光騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

11月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月15日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のキコウシに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（1992年）

1月19日、中4週で迎えた12戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（4戦2勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったベンケイに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5歳（1993年）

1月24日、約12か月半の休み明けで迎えた13戦目は、松島壽騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1900m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のリキマナードに半馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

2月7日、中1週で迎えた14戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松島壽騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のリキマナードに3馬身の差をつけて5勝目を手にした。

3月7日、中3週で迎えた15戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松島壽騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったベストリーズンから2馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中2週で迎えた16戦目は、開設65周年記念（荒尾ダート2150m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松島壽騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のベストリーズンに7馬身の差をつけて6勝目を手にした。

4月30日、中4週で迎えた17戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、牡丹特別（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエールランナーから2馬身差の2着に敗北した。

10月21日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、白菊特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた19戦目は、中山七里特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタケノプリンセスに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月12日、中4週で迎えた20戦目は、畜産フェア特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤光彰騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のフエートグリンに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

6歳（1994年）

1月13日、中4週で迎えた21戦目は、新春短距離特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤光彰騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったユウライジンから半馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中3週で迎えた22戦目は、オグリキャップ記念（笠松ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤光彰騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったポスターフェイスから2馬身差の2着となった。

3月4日、中2週で迎えた23戦目は、ブラッドストーン特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤光彰騎手（6戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルブツテイオーから1馬身半差の2着に敗北した。

11月9日、約8か月半の休養明けで迎えた24戦目は、中山七里特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤光彰騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のローズラッシュに2馬身の差をつけて休み明け初戦を物にした。

11月25日、中1週で迎えた25戦目は、いろり火特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で安藤光彰騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマルヨアンティーカに2馬身の差をつけて10勝目を達成した。

12月30日、中4週で迎えた26戦目は、東海ゴールドカップ（笠松ダート2500m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で安藤光彰騎手（9戦4勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったヘイセイクラウドから2馬身半差の2着となった。

7歳（1995年）

7月20日、約6か月半の休み明けで迎えた27戦目は、雷鳥特別（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で安藤光彰騎手（10戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた28戦目は、一般A12 B1（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で安藤光彰騎手（11戦4勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月12日、約4か月半の休み明けで迎えた29戦目は、小森勝政騎手を鞍上に迎えて、一般B2 C1（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。3着を確保した。

12月29日、中1週で迎えた30戦目は、一般B1 B2（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（12戦4勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったフジヤマナリオンから2馬身差の2着となった。

8歳（1996年）

1月11日、中1週で迎えた31戦目は、一般B2（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は小森勝政騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた32戦目は、雪割草特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小森勝政騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、一般B2ロ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小森勝政騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた34戦目は、一般C1ハ（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小森勝政騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた35戦目は、一般C1ハ（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で小森勝政騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた36戦目は、一般C1 C2（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で小森勝政騎手（6戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた37戦目は、一般C1ロ（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で小森勝政騎手（7戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた38戦目は、一般C1ハ（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で小森勝政騎手（8戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた39戦目は、一般C1ハ（笠松ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で小森勝政騎手（9戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったセイエイワンボーイから3/4馬身差の2着となった。

10月22日、中5週で迎えた40戦目は、一般C1ハ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小森勝政騎手（10戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。