マルブツクロフネ（2003年生、母ミロヴァダンス）

マルブツクロフネ（2003年2月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋父名」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時5歳）と交配したミロヴァダンスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）タガミファーム。戦績は、中央平地19戦0勝2着3回、地方11戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の一般B3。

経歴

デビュー前

当歳のとき、タガミファームから「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、大澤毅によって1,533万円で落札された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月25日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

3歳（2006年）

1月8日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての8番人気で大外17番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

2月12日、中1週で迎えた4戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた5戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

4月29日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

5月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したネヴァベーカリーに3/4馬身届かず2着となった。

6月17日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したシゲルダイハッカイを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月30日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島良太騎手（5戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、2着となった。

9月3日、中1週で迎えた13戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島良太騎手（6戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

9月30日、中3週で迎えた14戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島良太騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月13日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた16戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

12月4日、連闘で馬体重を前走から11kg減らして迎えた17戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月18日、中1週で迎えた18戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスリーナイスガイを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2007年）

1月4日、中1週で迎えた19戦目は、竹下太騎手を鞍上に迎えて、ケンタウロスカップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

1月15日、中1週で迎えた20戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シンメイスイフトにアタマ差交わされて2着となった。

2月17日、中4週で迎えた21戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた22戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた25戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、アンタレス賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた26戦目は、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた27戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ文月賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

12月4日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルビット特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた29戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

5歳（2008年）

2月7日、中6週で迎えた30戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、フレンドリービット特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。