シルククルセイダー（2003年生、母ゴールデンマザー）

シルククルセイダー（2003年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋十字軍戦士」。毛色は栗毛。種牡馬のキャプテンスティーヴ（当時6歳）と交配したゴールデンマザーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はタバタファーム。戦績は、中央平地25戦6勝2着2回、地方15戦2勝2着1回。2009年の関越ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2011年の摂津盃(ハンデ地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額2,400万円（4.8万×500口）で一口馬主が募集された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月25日、デビュー戦は服部剛史騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したカリオンツリーを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

4月22日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアドマイヤウイナーに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のベルフリーに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から26kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月9日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムザエックスにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月1日、中2週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムラカイソクに3馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

10月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はタレてしまい18着に終わった。

12月3日、中5週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベルーガを半馬身振り切って4勝目を手にした。

4歳（2007年）

1月21日、中6週で迎えた11戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

3月4日、中5週で迎えた12戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5歳（2008年）

2月10日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

2月17日、連闘で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月23日、中4週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーセンアーチャーに1馬身の差をつけて5勝目をマークした。

7月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月10日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた17戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦2勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2009年）

6月13日、約10か月の休み明けで迎えた18戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた20戦目は、マリーンステークス（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた21戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウクオリアを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりに白星を挙げた。

9月21日、中5週で迎えた22戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた23戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

7歳（2010年）

8月7日、約10か月半の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた25戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

11月3日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、兵庫県産たまご特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマルサンチーフを3/4馬身振り切って優勝

8歳（2011年）

8月15日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた28戦目は、JRASSカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた30戦目は、坂本和也騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬で買いま賞（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた31戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、兵庫県産たまご特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた32戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、スポニチなにわ賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

9歳（2012年）

7月4日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた33戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、姫路さぎ草特別（姫路ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた34戦目は、神姫バス杯（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラッキーフラワーに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

8月9日、中2週で迎えた35戦目は、武徳特別（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったワールドハンターに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月13日、中4週で迎えた36戦目は、福崎サルビア特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月10日、中3週で迎えた37戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた38戦目は、3歳以上A1（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は坂本和也騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた39戦目は、千種川特別（園田ダート1870m 晴/重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた40戦目は、大柿一真騎手を鞍上に迎えて、京都畜産特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。