テイエムキュウコー（2011年生、母テイエムクリスタル）

テイエムキュウコー（2011年4月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋急行」。毛色は鹿毛。種牡馬のテイエムオペラオー（当時15歳）と交配したテイエムクリスタルが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は日高テイエム牧場（株）。2013年のひまわり賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

7月28日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のキリシマホーマに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムチュラッコを次元の違う末脚で半馬身差し切って断然の支持に応えた。

11月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦2勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

12月15日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

3歳（2014年）

3月22日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。

6月21日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

6月28日、連闘で迎えた8戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の三宮ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

10月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

4歳（2015年）

7月11日、約8か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

8月18日、中4週で迎えた12戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず11着に敗れた。

9月19日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の雷山賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコウザンフォルテに6馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月17日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中純騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、エイシンガリレイにハナ差交わされて2着に甘んじた。

11月7日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中純騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中純騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったエイシンガリレイに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

12月13日、中2週で迎えた18戦目は、初霜賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田中純騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた19戦目は、岩永千明騎手を鞍上に迎えて、ファンタジーカップ（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5歳（2016年）

1月10日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩永千明騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた21戦目は、節分賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は田中純騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったサンライズベーダーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月14日、中1週で迎えた22戦目は、バレンタインカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

3月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ファンタスティックカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中純騎手（8戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンライズベーダーを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利をモノにする

4月17日、中3週で迎えた24戦目は、祖母山特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田中純騎手（9戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた25戦目は、筑後川特別（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中純騎手（10戦2勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた26戦目は、玄海町浜野浦の棚田賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田中純騎手（11戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず3着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中純騎手（12戦2勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く3着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた28戦目は、大船山特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で田中純騎手（13戦2勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く3着に敗れた。

8月18日、中5週で迎えた29戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中純騎手（14戦2勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた30戦目は、川内川特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で田中純騎手（15戦2勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上A1 A2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で田中純騎手（16戦2勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり3着に終わった。

12月4日、中8週で迎えた32戦目は、初霜賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で田中純騎手（17戦2勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた33戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、ファンタジーカップ（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

6歳（2017年）

2月7日、中5週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた34戦目は、4歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は田中純騎手（18戦2勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。