ナイスグリンベル（1993年生、母ミヤサンレデイ）

ナイスグリンベル（1993年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時13歳）と交配したミヤサンレデイが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は三木田牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の大日岳特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

尾形盛次厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月10日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

12月17日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3歳（1996年）

1月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた4戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた5戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスキルフリーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月17日、連闘で迎えた6戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリュウソネラを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

3月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

3月30日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4月21日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳500万下（中京芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のニシノファイナルに5馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

6月1日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた12戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は西田雄一郎騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた14戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

9月1日、中3週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の洞爺湖特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた17戦目は、A.マシューズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

4歳（1997年）

4月5日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた19戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエスケイジルバーに3馬身半の差をつけて優勝

6月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。