クシロキング（1982年生、母テスコカザン）

クシロキング（1982年5月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイアトム（当時20歳）と交配したテスコカザンが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）上山牧場。戦績は、中央平地25戦7勝2着5回。1986年の天皇賞（春）(G1)に勝利した他、1986年の中山記念(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

1歳（1984年）

9月1日、13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月22日、11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったイブキマスターから1馬身差の2着に敗北した。

11月18日、11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月8日、22頭立ての2番人気に推されて20番ゲートからスタート。最後は、2着のモンテジャパンに3馬身半の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

12月22日、8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後はメディアシローと並んで2着同着となった。

2歳（1985年）

1月6日、16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のドウカンテスコに4馬身の差をつけて勝利を掴み取った。

3月24日、11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月14日、22頭立ての10番人気で21番ゲートからスタート。13着に敗れた。

10月26日、12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったアクティブダイナから半馬身差の2着となった。

12月1日、10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のレインボーハードに2馬身の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

12月15日、15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のフェニックスダイナに4馬身の差をつけて勝利を収めた。

4歳（1986年）

1月5日、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアサカサイレントを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を掴んだ。

2月16日、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月9日、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウショウペガサスをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメジロトーマスを3/4馬身振り切って勝利を掴んだ。

6月1日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月26日、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

11月23日、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

12月21日、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

5歳（1987年）

1月25日、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず3着に敗れた。

3月15日、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で岡部幸雄騎手。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったスズパレードにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月5日、G2のサンケイ大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は河内洋騎手。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったニシノライデンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

6月14日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月27日、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。