ジョイフルハート（2001年生、母マイワイルドフラワー）

ジョイフルハート（2001年2月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「喜びに満ちた心」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時12歳）と交配したマイワイルドフラワーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦8勝2着4回、地方1戦1勝。2008年の北海道スプリントカップ(Jpn3)に勝利した他、2006年のエニフステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、名古屋友豊によって2,100万円で落札された。

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

6月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のクリノセレブオーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったサクラグッドラックに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2005年）

3月19日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のプリンスコウベに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

8月7日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、ジョニーノデンゴンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月3日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のジョインアゲンに約10馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月17日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のゴールデンブレーヴに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月22日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦4勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のケイアイメルヘンに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（2006年）

1月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦5勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ニシノコンサフォスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月17日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（7戦5勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビービーバーニングに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（8戦6勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のオフィサーに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月14日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのエニフステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（9戦7勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツでひたむきに粘り続けて、最後は2着のニシノコンサフォスを3/4馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

6歳（2007年）

1月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に59kgの斤量を背負って出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

7月15日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた13戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（10戦8勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。14着に敗れた。

11月18日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

12月9日、中2週で迎えた15戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい16着に敗れた。

7歳（2008年）

5月18日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、スリープレスナイトに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月19日、中4週で迎えた17戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（旭川ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦8勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のダイワメンフィスに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

8月3日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

9月6日、中4週で迎えた19戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

8歳（2009年）

2月28日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた21戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後はバテてしまい18着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた22戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。