タイセイフィクサー（2016年生、母フレンチトウショウ）

タイセイフィクサー（2016年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋黒幕」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時15歳）と交配したフレンチトウショウが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は広田牧場。主な勝ち鞍は2020年の一般C2七八。

経歴

デビュー前

1歳のとき、広田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって669.6万円で落札された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

3歳（2019年）

1月20日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

3月16日、中4週で迎えた5戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた6戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、3歳C2（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したフエを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳C2一（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた8戦目は、3歳C2一（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るコウユーモゼを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月22日、中6週で迎えた9戦目は、3歳C1一（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイノセントラヴに4馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

8月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦の盛岡七夕まつり賞（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で高松亮騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエターナルメモリーを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

8月17日、中1週で迎えた11戦目は、3歳B2一（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高松亮騎手（5戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカメチャンを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2020年）

1月9日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のゲットワイルドをハナ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

2月13日、中4週で迎えた13戦目は、一般C2七八（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴィアグローリアスを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月11日、中3週で迎えた14戦目は、馬い八丈島レモンジャムをたべよう（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた15戦目は、ぴのは邪神ちゃんに対抗心をむき出しにする（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったヨウコウに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。