バリエンテドンナ（2016年生、母キャロルロゼ）

バリエンテドンナ（2016年2月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「勇敢な（西）＋女性（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時15歳）と交配したキャロルロゼが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。主な勝ち鞍は2020年のC級クイーン賞(一般C1一牝)。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月17日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝2000m 小雨/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

4月13日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月20日、連闘で迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

7月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 小雨/重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

8月29日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の三室山特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

9月25日、中3週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた6戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアウトストリップを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月8日、中1週で迎えた7戦目は、兼子千央騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のノエルルージュ賞（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったハコダテカーニバルに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

10月20日、中1週で迎えた8戦目は、石井光夫さんお誕生日記念（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2四（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスコッチフラワーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2五（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2二（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったハウルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月18日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2三（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナツミトゥジュールに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2020年）

3月17日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定戦のアルメリア賞（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は兼子千央騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウェディングランに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

3月29日、中1週で迎えた14戦目は、大阪転勤杯池田記念（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた15戦目は、なかのと桜まつり特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で兼子千央騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1三（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた17戦目は、一般C1四（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は兼子千央騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定戦の菊桜賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1六（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で兼子千央騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1六（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で兼子千央騎手（8戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1七（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で兼子千央騎手（9戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月21日、中1週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた22戦目は、牝馬限定戦の朝顔賞（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で兼子千央騎手（10戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るシーカーを3/4馬身差し切って優勝

7月28日、連闘で馬体重を前走から12kg戻して迎えた23戦目は、ダリア特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で兼子千央騎手（11戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月11日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた24戦目は、一般C1二（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で兼子千央騎手（12戦2勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のC級クイーン賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で兼子千央騎手（13戦2勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオンマイオウンに1馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

9月13日、中2週で迎えた26戦目は、木本直騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の金沢とまときらめき賞（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のセラールネイジュをアタマ差振り切って6勝目を手中に収めた。

10月6日、中2週で迎えた27戦目は、鈴木太一騎手を鞍上に迎えて、一般B1三（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定戦のカタバミ賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は兼子千央騎手（14戦3勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた29戦目は、2020JBCまであと2日（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（15戦3勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定戦のきんせんか賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で兼子千央騎手（16戦3勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた31戦目は、一般B1五（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で兼子千央騎手（17戦3勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた32戦目は、一般B1四（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で兼子千央騎手（18戦3勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

12月22日、連闘で迎えた33戦目は、都鮨銀座☆大将記念☆（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で兼子千央騎手（19戦3勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。