ミッドナイトベット（1994年生、母Catherine’s Bet）

ミッドナイトベット（1994年3月24日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハウスバスター（当時7歳）と交配したCatherine's Betが20歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地31戦8勝2着2回、地方2戦0勝、海外2戦1勝。1998年の香港国際カップ(香・G2)に勝利した他、1999年の金鯱賞(G2)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（140万×20口）で一口馬主が募集された。

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

1月26日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都芝1400m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のパルスビートに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月15日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下の端午賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアラタマエイターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月7日、中5週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタガジョーリュウに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月28日、中2週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカミノクレモナをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハットトリッカーを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

11月16日、中3週で迎えた10戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、日本・メキシコ移民100周年記念メキシコカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグロリーシャルマンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（1998年）

1月5日、中6週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のエリモダンディーに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

2月15日、中5週で迎えた12戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のイシノサンデーに1馬身半の差をつけて5連勝で2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

5月30日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったサイレンススズカに詰め切れず、約11馬身差の2着となった。

7月12日、中5週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

10月24日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は河内洋騎手（7戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

12月13日、G2の香港国際カップ（香港・シャティン芝1800m）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のJohan Cruyffに3/4馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。

5歳（1999年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた18戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月29日、中7週で迎えた19戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスエヒロコマンダーをクビ差振り切って4つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

6月20日、中2週で迎えた20戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

8月22日、中8週で迎えた21戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（10戦3勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

10月10日、中6週で迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

11月21日、中5週で迎えた23戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（11戦3勝）。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

12月12日、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6歳（2000年）

4月15日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は河内洋騎手（12戦3勝）。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月5日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた26戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（13戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた27戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（14戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた28戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

7月16日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は河内洋騎手（15戦3勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

8月20日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（16戦3勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

10月8日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた32戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（17戦3勝）。17頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた33戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（18戦3勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では見せ場を作れず17着に終わった。

7歳（2001年）

1月5日、中6週で迎えた34戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた35戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。