クリノスピネル（2021年生、母ヒムカ）

クリノスピネル（2021年4月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ラテン語で『小さなとげ』に由来する宝石名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のイスラボニータ（当時10歳）と交配したヒムカが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2024年の加納宿特別。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ブラッドメアから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、栗本博晴によって968万円で落札された。

川村禎彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

8月27日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー小倉（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳戦の2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた5戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦の2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

3歳（2024年）

2月21日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の加納宿特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバトンインディを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は田口貫太騎手（1戦1勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田口貫太騎手（2戦1勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳1勝クラス（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田口貫太騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた11戦目は、3歳1勝クラスのメルボルントロフィー（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。13頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

10月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた12戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、一般C11（名古屋ダート1500m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウテンヨウに3馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

10月21日、中2週で迎えた13戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、岩屋堂特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったミヤジテンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月1日、中1週で迎えた14戦目は、一般C3（名古屋ダート1500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーホウランボに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

11月22日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、一般B6（名古屋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったセレッソサンライズに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた16戦目は、一般B5（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮下瞳騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったプリメイラにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中1週で迎えた17戦目は、一般B5（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮下瞳騎手（4戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエルーシアを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

4歳（2025年）

1月2日、中1週で迎えた18戦目は、ハッピーニューイヤー特別（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮下瞳騎手（5戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシゲルノヴァをアタマ差振り切って5勝目を奪取した。

1月28日、中3週で迎えた19戦目は、かまくら特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で宮下瞳騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したリンクスターツに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月11日、中1週で迎えた20戦目は、ショコラ特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で宮下瞳騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた21戦目は、余寒特別（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で宮下瞳騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3月27日、中3週で迎えた22戦目は、春疾風特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は山田祥雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

6月25日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、植田特別（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた24戦目は、一般B4（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（9戦4勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた25戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた26戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた27戦目は、一般B3（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた28戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で阪野学騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた29戦目は、細川智史騎手を鞍上に迎えて、一般B7（名古屋ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた30戦目は、一般B7（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は阪野学騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた31戦目は、一般B9（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた32戦目は、一般B8（名古屋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（6戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。