パドトロワ（2007年生、母グランパドドゥ）
Pas de Trois
2007.04.20
パドトロワ（2007年4月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「三人で踊る（バレエ用語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時10歳）と交配したグランパドドゥが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦9勝2着2回、地方1戦0勝、海外1戦0勝。2011年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、2012年のアイビスサマーダッシュ(G3)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。
経歴
デビュー前
鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2009年）
11月29日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は520kg。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。
12月13日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアンフィルージュに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。
3歳（2010年）
3月13日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたアーリーデイズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。
3月27日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタバルナを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。
4月25日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。
5月9日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。
6月19日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はダイワナイトと並んで1着同着となった。
10月3日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。
10月24日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。
4歳（2011年）
2月27日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。
3月26日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサザンスターディに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。
4月23日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（6戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスプリングソングをクビ差振り切って雨下の激戦を制した。
7月3日、中9週で迎えた13戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（7戦4勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。
7月31日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（8戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のローズカットダイヤに1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。
8月28日、中3週で迎えた15戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（9戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。
10月2日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（10戦5勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、カレンチャンに交わされて1馬身3/4差の2着となった。
12月11日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（11戦5勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。14着に終わった。
5歳（2012年）
4月8日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。
4月29日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。
6月17日、中6週で迎えた20戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（12戦5勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。
7月22日、中4週で迎えた21戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（13戦5勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。最後は、2着のエーシンダックマンに1馬身半の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。
8月26日、中4週で迎えた22戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（14戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のダッシャーゴーゴーをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。
9月30日、中4週で迎えた23戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（15戦7勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。
11月24日、中7週で迎えた24戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（16戦7勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。
6歳（2013年）
5月11日、約5か月半の休み明けで迎えた25戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。
6月16日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のシュプリームギフトをアタマ差振り切って重賞3勝目を挙げた。
7月28日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた27戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。10着に敗れた。
8月25日、中3週で迎えた28戦目は、G3のキーンランドカップ（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。
9月29日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた29戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。
7歳（2014年）
3月2日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。
4月2日、中3週で迎えた31戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。
6月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。17頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って17着に終わった。
7月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。
8月3日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた34戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。
8月31日、中3週で迎えた35戦目は、N.ローウィラー騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。