ショウナンバルディ（2016年生、母バノヴィナ）

ショウナンバルディ（2016年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+イタリアのコムーネの一つ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングズベスト（当時19歳）と交配したバノヴィナが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は木村牧場。2021年の中日新聞杯(ハンデG3)に勝利した他、2021年の鳴尾記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月24日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスリーカナロアーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月14日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

6月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 雨/重）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のファナティックを半馬身振り切って2勝目を手にした。

9月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの能勢特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、アドマイヤスコールに3/4馬身交わされて2着となった。

9月29日、中1週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

12月28日、中9週で迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（2020年）

1月11日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったエングレーバーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月22日、中9週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンルカーノに1馬身1/4の差をつけて制した。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったランブリングアレーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月18日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

10月3日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエアジーンを3/4馬身振り切って優勝

12月12日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

2月21日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に敗れた。

4月18日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島克駿騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

5月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた20戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったユニコーンライオンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月11日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月15日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

12月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のアフリカンゴールドを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

6歳（2022年）

1月16日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

3月13日、中7週で迎えた27戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦3勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた28戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は坂井瑠星騎手（6戦1勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

6月4日、中8週で迎えた29戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた30戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

9月17日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

11月19日、中8週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた34戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2023年）

1月8日、中3週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。5着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた37戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月16日、中5週で迎えた38戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内雨/不良）に出走。鞍上は小牧加矢太騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のプレシャスソウルをクビ差制して久々に勝ち星を挙げた。

10月4日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた40戦目は、東原悠善騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

8歳（2024年）

3月19日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた41戦目は、隅田川オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で東原悠善騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた42戦目は、ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で東原悠善騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。