ユニコーンライオン（2016年生、母Muravka）

ユニコーンライオン（2016年1月29日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「イギリス王家の象徴」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のNo Nay Never（当時5歳）と交配したMuravkaが9歳のときに産んだ仔が本馬である。2021年の宝塚記念(G1)で2着に入った他、2022年の福島記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額2億円（50万×400口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月27日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は540kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のホッコーメヴィウスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったワールドプレミアにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

3月17日、中3週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

7月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの八雲特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエレクトロニカに2馬身の差をつけて制した。

7月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの松前特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のムーンレイカーをハナ差振り切って勝利をモノにする

9月22日、中8週で迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

10月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

12月22日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

4歳（2020年）

1月6日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたクライムメジャー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

1月25日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

3月29日、中8週で迎えた12戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって15着に敗れた。

8月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

8月15日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスのTVh賞（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。

5歳（2021年）

5月1日、約8か月半の休養明けで迎えた16戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月16日、中1週で迎えた17戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のコマノウインクルに1馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6月5日、中2週で迎えた18戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（5戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のショウナンバルディに3馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

6月27日、中2週で迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、クロノジェネシスに交わされて2馬身半差の2着となった。

6歳（2022年）

7月10日、約12か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

8月21日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

10月10日、中6週で迎えた22戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

11月13日、中4週で迎えた23戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のサトノセシルに1馬身3/4の差をつけて重賞2勝目をマークした。

11月27日、中1週で迎えた24戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦1勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

7歳（2023年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（9戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

6月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた26戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（10戦1勝）。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は国分優作騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

8月20日、中4週で迎えた28戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（3戦1勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

10月21日、中8週で迎えた29戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（11戦1勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は国分優作騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（5戦1勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

2023年12月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。