ハッピースプリント（2011年生、母マーゴーン）

ハッピースプリント（2011年3月6日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「幸せ＋全力疾走」。2013年にNARグランプリ2歳最優秀牡馬及び年度代表馬、2014年にNARグランプリ3歳最優秀牡馬、2015年にNARグランプリ4歳以上最優秀牡馬及び年度代表馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のアッミラーレ（当時14歳）と交配したマーゴーンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方26戦10勝2着1回。2013年の全日本2歳優駿(Jpn1)に勝利した他、2014年のジャパンダートダービー(Jpn1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2013年）

5月15日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は506kg。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコスモスパークルに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月26日、中5週で迎えた2戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ2（門別ダート1700m 晴/良）に出走。5頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモリデンボスに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

7月21日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月15日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンホクトセイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

11月7日、中2週で迎えた6戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で宮崎光行騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアースコネクターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

12月18日、中5週で迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で宮崎光行騎手（5戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスザクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2014年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を爆発させて、最後は2着のドラゴンエアルに1馬身3/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月23日、中5週で迎えた9戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドバイエキスプレスに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月4日、中5週で迎えた10戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマイルピースに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月9日、中4週で迎えた11戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたカゼノコ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月26日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（4戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月29日、中4週で迎えた13戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で吉原寛人騎手（5戦3勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

4歳（2015年）

1月28日、中3週で迎えた14戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉原寛人騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉原寛人騎手（7戦3勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

5月5日、中9週で迎えた16戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（6戦4勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月24日、中6週で迎えた17戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（7戦4勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月12日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（8戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた20戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（9戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサミットストーンを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

12月29日、中3週で迎えた21戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（10戦5勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5歳（2016年）

5月5日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（11戦5勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

9月28日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（12戦5勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた24戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた25戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（8戦3勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月29日、中4週で迎えた26戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（9戦3勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

6歳（2017年）

2月1日、中4週で迎えた27戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（10戦3勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

3月26日、中7週で迎えた28戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

7歳（2018年）

8月29日、約17か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、ロードカナロア・プレミアム（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（13戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスティールキングに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月17日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた30戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（14戦6勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた31戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（15戦6勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

12月24日、中5週で迎えた32戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（16戦6勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

8歳（2019年）

3月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から13kg減らして迎えた33戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、隅田川オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のトーセンブルに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月9日、中2週で迎えた34戦目は、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

8月22日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、地方重賞のスパーキングサマーカップオープン他地区所属（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（12戦3勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた36戦目は、マイルグランプリトライアル（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

2020年10月13日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。