パストフォリア（2009年生、母ハッピーパス）

パストフォリア（2009年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「正教会の聖堂において内陣の両脇に設けられる部屋」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時10歳）と交配したハッピーパスが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年のユートピアステークス(1600万下牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月8日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダイワズームをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月13日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたトーセンベニザクラ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3歳（2012年）

1月9日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に敗れた。

2月26日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

5月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

6月16日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

8月18日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のディオベルタに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月8日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクラックシードを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

11月4日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（5戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のラインジェシカをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。