キャントンガール（2002年生、母On a Lark）

キャントンガール（2002年3月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アメリカの地名（ニューヨーク州）＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のStorm Boot（当時13歳）と交配したOn a Larkが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦2勝、地方4戦1勝。主な勝ち鞍は2004年のもちの木賞(500万下)。

経歴

デビュー前

17歳のとき、栄進堂から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。18歳のとき、栄進堂から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

11月7日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシルクゲイナーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハギノグラッドに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

12月5日、中1週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及びG1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

3歳（2005年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

7月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

4歳（2006年）

5月13日、約10か月の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず16着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

7月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に敗れた。

7月23日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

8月20日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月23日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月21日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

11月5日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカッププロメテウス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のティラノサウルスに1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

5歳（2007年）

1月28日、中7週で迎えた16戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた17戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

2月17日、連闘で迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた19戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた20戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

10月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた22戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

12月12日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた24戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、初雪特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

12月24日、中1週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた25戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップキューピット賞（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

12月31日、連闘で馬体重を前走から7kg絞って迎えた26戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、大晦日特別（笠松ダート1800m 晴/重）に出走。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。