ティラノサウルス（2002年生、母ダンジグエンジェル）

ティラノサウルス（2002年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「恐竜の一種。ティラノサウルスのように最強の競走馬になって欲しい」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時9歳）と交配したダンジグエンジェルが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦2勝2着4回、地方7戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月18日、デビュー戦は鹿戸雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2005年）

1月8日、中2週で迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したドラゴンアローを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

1月23日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったアグネスモナクに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月6日、中1週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、スナークファルコンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3月5日、中3週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ロードウイングに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月20日、中1週で迎えた6戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコールアウトを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（2006年）

1月30日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、サンライズカップ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウインルシルに1馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

3月11日、中5週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

5月14日、中6週で迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、’06メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

7月22日、中5週で迎えた12戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた14戦目は、アルファルド特別（旭川ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた15戦目は、アンタレス特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で黛弘人騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

11月4日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

12月5日、中3週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカッププロメテウス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキャントンガールを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2007年）

1月10日、中4週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、武庫川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた20戦目は、サンライズカップ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスワヤマダンディを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月3日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月18日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヘイアンルモンドをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月31日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

5月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。